冬の朝/ナラ・ケイ
 
口数の少ない
鳥の姿を探して
見上げれば
冬の朝焼け
冷ややかに燃え
寝起きの木々が
頬を緑に染め
はにかみ
目覚めたばかりの
空に描かれた絵は
またたくまに
太陽に消された
新しい朝
今日だけの朝

今日の太陽は
昨日の太陽とは違う
涙を拭いて
新しい太陽を見に行こう
今日のわたしは
昨日のわたしとは違う
悲しみを詩に変えたら
今日のわたしに会いに行こう
新しい朝
今日だけの朝
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