冬の先輩/朝焼彩茜色
 
冬の先輩が太陽を白く吐く

先輩がもうすぐ卒業する 天道虫の校章をつけて
思い出の扉を瞼で閉じ 積る雪で熟成させる

また冬の先輩に逢う日まで

冬の真ん中の冬の先輩 祭る行事に揺れている
ただ白い太陽の後ろで

また冬の先輩に逢う日まで

修士号は46億階の天空まで行かねば取れませんか

また留学するのですね ただ笑みの為に

冬の先輩

どうか その天道虫を私に下さい

冬の先輩

私は春に46奥の麓へ修士号を取りに

桜が咲く頃 留学します

冬の先輩

いつか どこかの 交わりの四季の揺らぎに

逢いましょう

また冬の先輩に逢う日まで
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