風物考 恵方巻/salco
因性でない場合、外力で「詰め込まれた」受動態勢に於いて食物などがディープTHロートを刺激して
起きるが、自ら好き好んで意識的に流入量を調節しつつ咀嚼している場合には、ほぼ起きないと言ってよかろう。咀嚼・嚥下は乳児
期から学習を重ねている。
上島竜平氏がとっさにおでんを吐き出すのは口中に置けぬほど熱いからであり、出川哲郎氏がとっさに激辛シュークリームを滂沱
で飲み下すのはプロ意識だろう。けれど熱くも辛くもない代わり、吐き出す理由もない食物をいっぱいに詰め込んだ口腔と反射との
遭遇は、危険極まりない。この「藪から棒」吸引事案がとっさの判断力に欠ける幼児や、嚥下力の弱い老人の気管に起きたら…
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