こんな孤独/
吉岡ペペロ
朝だと思ったらまだ夜中だった
漫画を二冊読んだ
雑誌を一冊読んであくびをした
傍観者たちに面白おかしく噂されては
おまえの名前をとなえて心をなぐさめていた
おまえを失いたくなかった
そんなことができるのだろうか
薄ら寒くなって内蔵がキュッとした
こんな孤独、不快じゃない、
そしてあしたも湧き出る日常に
おまえの名前をとなえ続けているのだろう
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