春待ちの暗中/ドクダミ五十号
 




深夜目覚めて居

夜明けを待つ様

兆しを心待ちに

冷気を押し開く

其の様に憧れる

一つ二つと開く

満ちて芳し香を

瞼をこじ開ける

稀なる望みとは

睡眠を打ち砕く

渇望に似て痛い


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