【HHM参加作品】しろいろさんと大森靖子さん/佐藤真夏
 
知らないうちに他者に操作され、オリジナルでないものをオリジナルだと思わされて(だまされて)いると気づくと苦しいのでしょう。ウソをウソとも思わぬほどウソにまみれている社会を「おとな」として受け入れる(諦める)ことができない(したくない)から、「はなからおとなをやめときましょう」になるのでしょうか。
 また、「魚に泳ぎかた 鳥に飛びかた 君に歩きかたあいしかた」を教えたひとがいないように、本能こそがオリジナルという立場をとり、「ロングもいいけどショートもいいね  オリジナルなんてどこにもないでしょ」と対比させています。この流れから「それでも君がたまんない」のは「あたし」が「君」を本能的に「あい」して
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