あかさたなもめむみま/リュウセイ
 

月が丸みを帯びるにつれて
わたしは憂う。

あなたが私の名を呼ぶたびに、幸福に満たされるはずなのに。

一文字ちがうだけ
一文字ちがうだけで。

ああ、あの星と同じ。
明るい光に消えかかっていて、空はさびしそうだね。

あなたはわたしを光だというけれど、あなたが見ている光はあの月だと知っている。

だってわたしは星なのだから。


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