君は、悪魔/世江
今日は、悪魔が乗ってきた。
昨日までの天使が嘘みたいだ。
どうしてだろう?
どうして、
こんなにも神様は意地悪なのだろう。
苦しいのに。
同じ空間にいることが、
苦痛でしかないのに。
それを分かっていながら、
何故に、神様はここに呼ぶのだろう。
伝わらない思いと重なる願いが、大きすぎたのか?
いや、こんなに小さなことさえも…
叶えられなくなるほど、弱ってしまったのか
現実を見ることが、
こんなにも辛かったことはない。
いつだって、向かい合ってき
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