想いに翻弄されて.../世江
波に揺られ、人の間を抜ける
深く息を吸えば、思わず噎せてしまう様な空気。
吐き気がする
逃げられないから。
でも、受け入れるなんて、無謀。
表はともかく、
夢に出て来る、嘘みたいなほんとの話。
そんな、“見えないもの”に振り回されて、
人間として生きる。
傍若無人
傍らに人無きが若し。
磁気に引かれる金属物質。
それが奏でる無機質なメロディー…
暮らしの一部になるこの時間は、
尚も、自身を傷付け続ける。
だからこそ、
想いに翻弄されて生き続ける。
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