ターン・ターン/nm6
 
「バランスね。なだらかで、ぐるっとまわって平行たもつ。かっ!それどうしたよ。君、持ってるそれそれそれ。キラキラじゃんかよ。」





サーッとした機械音はいまや全ての夜。深遠に舐めつくす、たらんとした部屋。空気ってどこもおなじだったか。東京ってどこからどこまでだったか。アーアーアー。無駄をまるめこむ冒涜的な睡眠欲。スリーピー、スリーピーな窓にもたれる黒い空に、ばらばらの点が点々とチラバルロ。さりげなく伏せて颯爽と寝返る。右へ左へ駄々をこねて。


くるっと、鮮やかなる数学であなたは、
ターンしたいと思いませんか。





「なんだっけ、てやんでえばーろーちく
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