此処に在る思い/桜 歩美
過保護になり過ぎた時代に間違って先走って坊やの道を
作ってあげそうになってしまうんだ
でもそれは余計なこと
してはいけないことなんだって
教わったよ
すべての結果は自分の責任
子供だって選択をする時がくれば
選ぶ責任は自分自身にあるのだと
親は限られた狭いことしかしてやれない
いつの間にか子供の未来をも
親が作ってしまってあげようとさえ
していることにハッと気が付き我に帰ってそう思った
だって親は先に逝くんだもの
子供は自分で自分の道を歩いていくんだもの
それに余計な口出しは無用なん
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