雪の日に/
吉岡ペペロ
1月の夜が遅くはじまる
寄り添うように押し潰してくる
絶望と希望のように
まやかしのように
首をあげてあなたに付いてゆく
雪にすべって照れながら立ち上がる
好きこそものの上手なれ
それがほんとうなら
もう好きではないのだろう
とっくの昔に
好きではなくなっていたのだろう
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