歴史の外側/atsuchan69
 
て泣いて【外側】の神さまに祈れよ
ずっとずっと昔から、聖書にはこの世の終わりが来るってちゃんと書いてあるだろが! 
信じても信じなくてもいい、そんなこととは関係なくお前たちは互いに殺しあって地獄へと堕ちてゆくのだ
ザマーミロ、だからあえて改行する、
ついでに【行】も空ける

さて歴史の外側には何があると思う? そこに愛があるとおもうかい? お嬢ちゃん
じつをいうと【外側】は、けして一つの世界ではなかった。歴史の外側にはまだ無限の可能性があったのだ
信じても信じなくてもいい、そこには小さなテーブルと椅子がある
テーブルの上には恐ろしく粗末な食事と人類史上稀に見る暖かな言葉が置かれていた
アホのお前は食事の後、テーブルからその言葉を大切そうに選んで両手で掬うと、さっそく声に出して言ってしまった
悪魔はその言葉を聞くと胸を掻き毟って苦しみ、「チョーいいね!」と叫んで生臭い煙とともにポンと消えた

さよなら。すべての呪いと屈辱と挫折、恐れと不安にみちた夜の数々。たった今から新しい朝がはじまる






戻る   Point(11)