あずきの恋人 (連載?)/たま
 
なんて……。
 もう、たまさんったら。
「あぶなかったね。さあ、もう、だいじょうぶだよ。はやく行きなさい。イチローが待ってるよ。」
「う、うん……、ありがとう。じゃあ……。」
 鈴木さんはそのまま動かないで、わたしを見送ってくれたけれど、わたしはなんだか、さみしくて、なんどもふり返っては、団地のなかへ駆けていった。                   

                    つづく










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