故郷/黒髪
 
この道路をどんどんとばして
海へつづく道が見えてきたなら
空のカモメに聞いてみよう
あなたの故郷どこなのさ
私は帰る場所もなく
あってもそれは感じられず
この世界の中でひとりぼっち
どこへ行っても虚しさが残る
美しい山々にもなにか取り残されたように拒絶される
太陽よ、その輝きを倍加せよ
照らして私の陰を払っておくれ
三度目の寝坊をした朝には
どこへでも通じるような沈黙がある
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