吃音/……とある蛙
 
吃音的思考
促音が音叉のように
響き渡る
繰り返し繰り返し繰り返し

長音と撥音の区別の無い思考
一音節で何を語る
テンションとリラックスの繰り返しが
微妙にずれ

吃音的身体運動
かくかく カクカク
とした動きの中に
撥音が音叉のように
鳴り響く

その拍子に

頭蓋骨内部
硬膜の外縁を
歌が駆け抜ける



言葉は出ない
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