同窓会を終えて/ヤマト
 

JR京都駅を出て京都タワーを見ると
不思議と
僕は中学のころを思い出す

修学旅行で歩く京都は
当時の僕にとっては
ただの都会でしかなかった
嵐山・新京極で
外人が売る
謎のアイドルグッズがものめずらしく
今となってはゴミとしか見えないものが
宝物のように見えた

その日の旅館で
「青春の青はモウコハンの青だ」
と叫んだI君は
今は慶応に行き
一緒にタクシーに乗ったK君は
ヤクザのお兄さんになった

僕は、今何をしているだろう?
何をすべきだろう?

実家から下宿へと帰った夜
とりあえず僕は詩を書こうと思った
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