狭間をみつめ、いつまでも/石田とわ
 





     死にたいと
     ほんとうは生きたいがために
     ひしひしと迫る死期に怯え
     死にたいと
     そればかりを
     口にするあなたを
     だれが嗤うことができようか  
     立派な死に際、
     そんなものがいったい
     なんの役にたつというのだ
     生と死の狭間で
     足掻いて足掻いて
     もがき続け
     弱さをわたしにだけさらけ出す
     そんなあなたが
     くるおしいのです
     あなたの生きたいと願う気持ちも
     死にたいと思う弱さも
     すべてを
     ともにみつめていきます
     いつまでも














               
               
               

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