冬の日/ホロウ・シカエルボク
 






あなたの唇を枯らし
血をにじませるもの
わたしのこぶしを引き裂き
血をにじませるもの

凍りつく冬の陽射し
寒い朝には人々の胸中に隠れたものが明るみにさらされる
霜を踏む音、それは
声にならなかった泣き声の音
軒先のつらら、それは
流されることのなかったいたましい涙
窓を開け放ち、肌をあぶる太陽を正面に受けなさい
あらゆる季節を生きるのに
怖れていていいことなどない
吹きこんでくる氷点下の風を
肺の中まで飲みこんで温もりに変えなさい
すべての戦うものたちの決意の為にこの季節はある


潰れたドラッグス
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