空白/梅昆布茶
 
人がいないことのかなしさ
戻ってこない哀しみがおおう

巻貝の自由だってもうちょっとましかもしれない

ただ居ても伝わらないかなしさが一番だったかもしれない

いつも人を否定しながらそれを求めている気がしている

自己分裂もいいとこだが

あの人の 優しいうなじは幻像の中にしか
僕のはかない決意は砂の城で

彼女に幸せって何ってきかれたってこたえられなかったこと

ニーチェ みたいにせいびょうで惑乱するほど進化してないんだ

風はすべてを運んで来る
きづかないだけだ

そしてきみの言葉がぼくを今日もかるく撃つ



戻る   Point(9)