新年/
佐藤伊織
ごめんなさい
ねむりにつく合間に
どうしても
顔がみえない
朝日とともに
氷水に浮かび上がる
わたしの身体
すべてが見えてしまっている
現実は
誰しも生きられる
ゲームではない
人格が崩壊するまで
歩いては倒れて行く者と
幸せに包まれて生きて行く
家族があるだけだ
死が彼らをわかつまで
戻る
編
削
Point
(1)