新年/佐藤伊織
 
ごめんなさい
ねむりにつく合間に
どうしても
顔がみえない

朝日とともに
氷水に浮かび上がる
わたしの身体


すべてが見えてしまっている
現実は
誰しも生きられる
ゲームではない

人格が崩壊するまで
歩いては倒れて行く者と
幸せに包まれて生きて行く
家族があるだけだ


死が彼らをわかつまで







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