今年を振り返って/
花形新次
不幸な女は
酒場で聴く歌には
もってこいの題材だし
傍目からは
それなりに情緒があって
いいなあと思うけれど
自分の関係者にいたら
これほど面倒臭いもんもないぜよ
というのが
本音なんだよね
不幸な男は
そこらへんで
野垂れ死ねって思うだけだから
どうってことないんだけど
あとで
うらみます、なんて
手紙もらったら
今どき手紙?
という疑問を抱きつつも
ドアの外に立ってるんじゃねえのかって
やっぱり
怖いものね
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