言葉の力/葉leaf
 
を生み出す実践的な知恵を獲得する方向性へと足を踏み出したといえよう。そして、詩もまた、そのような営為から切り離すことはできなくなってくる。詩もまた、単なる独白や日記で無批判に閉ざされるのではなく、それがうまく自己を表現できているか、それが実践において社会でうまく機能しているか、そのような批判にさらされるものとして変質しつつあるのではないか。もちろん、単なる独白や日記で終わる詩が悪だと言っているわけではない。だが、「言葉の力」の思想が切り開いた、言語の象徴的・遂行的側面への意識を生かしていくことにより、詩もまた新たな展開をしていくのではないだろうか。

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