おかえり/レイヨウ
 

同じように感じようとしたことが
原因だったと思う

おかえり、と
いってきます、の間で
丁度よかったんだよな


冬の夜は、耳の熱を奪う


今からでも遅くはないはず

日が沈んだら
僕が迎えに行くから
手をつないでゆっくり帰ろう

日が昇ったら
君は君の在るべきところへ
僕は僕の在るべきところへ


この青い星に存在している
この事実があれば
僕らはだいじょうぶ

だいじょうぶ


冬の夜、清浄な空気を吸い込んで
君の名前を呼んだ






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