女子高/北大路京介
この物語はフィクションであり、実在の人物・団体・事件とは関係ありません
佐藤:私の名前は佐藤亜美。この物語の主人公。
北大路学園に通う17歳の高校3年生。
これはある日の教室の出来事である。
(暗転)
ライトがついて舞台は教室。先生が入ってくる。
先生以外は女子生徒。
高橋:起立、礼、着席
先生:授業をはじめる前にちょっと聞いてくれ。
秋元の給食費が盗まれた。
秋元:先生、給食費じゃなくて財布です。うちの学校、給食ないです。
先生:ああ、そうだ。給食なかった。
秋元の財布がぁ、何者かに盗まれた。
みんな顔を伏せ
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