ふゆのひに/
唐草フウ
(創傷/創唱)
ことばが砂のようにサラサラ
つぶの気泡になって
おちてくるね
でも痛くない
痛いときはどうぞ
万能なぼうしをどうぞ
きずまみれにしないでね
いつかとけてゆくけれど
ふりかえっちゃいけないけど
ふりかえりたくなる
懐かしさになみだ
おしよせて
いつかひいてゆくけれど
きみもひとり
きみもひとり
いつか いなくなるひまで
いつか うまれくるひまで
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