金魚屋古書店のクリスマス/梅昆布茶
 
会社の発送所に荷物がいっぱいでフォークリフトも空いてないし
積むのを諦めて明日にまわす

帰りにブックオフによって金魚屋古書店のコミックを買った
105円のコーナーだからきわめて安上がりなクリスマスだ

僕はなにでできているのか
それはたぶん貸本屋のゲゲゲの鬼太郎とかDr.スランプなのかもしれない

アルフォンソミュシャでもあるしサイボーグ009なのかもしれないのだ

高校の時バンドを組むのが夢だったが
自分がヘボで無理だったこと

とっても好きなあの娘を泣かせたこと
星を眺めていたことをいまさら思い出している

なんでクリスマスの夜に浮かんで来るのか
僕は小さ
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