言葉たちの墓場/瀬崎 虎彦
 
空の彼方
とどまらぬ言葉たちの墓場があり
雲にたとえられて
蠕動している(墓場は成長している)

きみの不自由さを
解き放つものなど
他人の手からは
与えられはしないよ

ふっとわれに変える頃に
コバルトのように刺々しい
やさしさで包み込む

あたたかな望郷を夢みて
生ぬるい気持ちでいるのなら
今ここで死んでしまえ
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