くくり末/
朝焼彩茜色
クリスマスツリーを折りたたみ
鏡餅を拓く
雨と雪の間の空気の粒が空に見える
コトコト煮込むなら今から始めなければ
またの支度
清々しく生きる支度
時の巡りを艶濃ゆく打ちのめされる くくり末
墨汁混じりの苦さや辛さ
拓く天の鑑が再び昇る時には
甘酸っぱく滝のすぐ側のイオンのように朗らかに優しく
旅立ちの支度を見守ってほしい
一歩前へ剥き出す 皮を洗ってほしい
オーナメントのネオンがまだ温もる
橙はバランスを取りながらぎこちなくテレビの横に居る
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