ぼくは立派なあほでありたいが/すみたに
、一度手放しまた抱える、それがブコウスキーの教えだった。
抵抗であり、反逆であり、遊軍である。日常と戦闘の境界などないのだ。そうやって闘っている人は不幸の数より多い。それはボクシングのように、一対一の限られた空間での汗まみれの闘い。
殴り殴られる闘い、病は、自分で自分を殴らねばならない闘いなのだ。その闘いは孤独だ。孤独はどこへ行き闘うのか。孤独は泳いでいく、ただ漂泊するように、闘いの場を求め。そして孤独は愛に受精する。愛こそ戦場なのだ。
そして愛がなければ闘うことなどできない。プラトンを思い出す。
敵がいることは不幸ではない。ニーチェを思い出す。
不幸は、それは敵だ。チェ・ゲバラを思い出す。
敵とは殴り合い、そして抱き合う。ブコウスキーを思いだす。
その抱擁にこそ愛がある。アランを思い出す。
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