twitter/葉leaf
 
っていた 国道へ向かう果樹園の間の道でも 太陽は追いかけてきた 追いかける太陽をさらに追いかける者へと 花束の痕跡をくれてやり 二度と追いかけるなと自分の体で太陽を遮る 光の始原は隠れていろ 私は背中で逆に太陽を追い続ける

幾年の風雨が溶け込んだ民家の壁にも 人を手なずけてしまった自動車の窓にも 太陽は砂のように流れ落ちる 吊し上げられた太陽は 構成されることも処刑されることもなく ただその夥しい光で無数の分子たちに呼びかけている 分子はさらに原子に呼びかけ 原子は太陽に呼びかけ 円環が円環のままに

雪の下に埋まってしまった僕の宇宙 様々な隔たりと単一の速さで雪は全ての宇宙を沈め込んでしまう 雪の下から脚を取り外せばそこには無数の種が散らばっている 雪はとても優しく正義感に溢れ全てを包み込んでしまうから 僕は次々と脚を取り外して種を発火させる 雪のない世界、非情な世界のために
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