橋のうえ/
月乃助
、チクショウのおろかさなのか
海すらみたこともないくせに
ごらんなさい
わたしの 内に 海がある
わたしの薄い胸をだきたいか
愉楽の潮のかおり を 知ることができる
彼はもう、、
橋の下をながれる 小川の
楽の音は、終局の冬のレクイエム
、、人の顔で 男のようなまなざしを
落としていた
わたしは、ただ
それを確かめたくて
男の腕に
細い腕をからめる
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