髑髏/в+в
 
あいまいな愛に愛想よく会いにいく


ほら、ブラインドが笑うように揺れて
モノラルで鳴り響く熱のさざなみ

三半規管、さようなら三半規管
時間ぽいのが、後ろ側に流れていく



それでも
見失った彼女が見失った彼女は
見失った彼女を見失ったと思ってて

気がついたら彼女はコート姿
やっぱり買わない、とかいってた
あのフードつきのやつ


ふいに、突然の大雨だ
とおもったら、そうでもなくて
もちろん晴れ、でもなくて
それなら、なんだ?


そういえば世界のおわり、だった
さむいはずだよ、ねぇ?





ゆっくりと、睫毛に雪が降りつもる
けっして溶けはしない雪だ


ああ、彼女が寝てしまった




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