髑髏/в+в
あいまいな愛に愛想よく会いにいく
ほら、ブラインドが笑うように揺れて
モノラルで鳴り響く熱のさざなみ
三半規管、さようなら三半規管
時間ぽいのが、後ろ側に流れていく
それでも
見失った彼女が見失った彼女は
見失った彼女を見失ったと思ってて
気がついたら彼女はコート姿
やっぱり買わない、とかいってた
あのフードつきのやつ
ふいに、突然の大雨だ
とおもったら、そうでもなくて
もちろん晴れ、でもなくて
それなら、なんだ?
そういえば世界のおわり、だった
さむいはずだよ、ねぇ?
ゆっくりと、睫毛に雪が降りつもる
けっして溶けはしない雪だ
ああ、彼女が寝てしまった
_
戻る 編 削 Point(4)