雨上がりの星空/吉岡ペペロ
 
あのときぼくは

きっと捨てられたんじゃない

疲れることから

自由になりたがられただけだ

だから悲しくも

そのほかの感情もなんにもない


頬を撫でられながら

夜の点々を見つめていた

にじむような微風が

雨上がりの星空に吹いていた


あのときぼくは

きっと捨てられたんじゃない

疲れることから

自由になりたがられただけだ

だから悲しくも

そのほかの感情もなんにもない







戻る   Point(4)