雨上がりの星空/
吉岡ペペロ
あのときぼくは
きっと捨てられたんじゃない
疲れることから
自由になりたがられただけだ
だから悲しくも
そのほかの感情もなんにもない
頬を撫でられながら
夜の点々を見つめていた
にじむような微風が
雨上がりの星空に吹いていた
あのときぼくは
きっと捨てられたんじゃない
疲れることから
自由になりたがられただけだ
だから悲しくも
そのほかの感情もなんにもない
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