月の嗤うさき ー第二稿 /……とある蛙
 
り」
「われは素戔嗚尊(スサノオノミコト)の化身なり」
「われは事代主の化身なり」
「われは一言主の化身なり」

我蘇る
「私に何の罪があるのか、お裁き下さい」
退く皇極帝に縋る我が身の悲しさよ

類人猿は咆哮する。
伊弉諾という名の素戔嗚尊
蘇我入鹿の怨霊か

そこから水蛭子が生まれるか。
イザナミは逃げる
逃げる。かの類人猿の頭上を越えて月に向って逃げる。



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