あずきの恋人 (連載?)/たま
ゃ、いつでもいいわよ。」
「恋愛ドラマでもなんでもいいけどさぁ、そんなものみてハラハラしてたら、また、血圧あがっちゃうよ。なぁ、あずき。」
わたしはだまってご飯をたべていた。
「う……、うん。」
「どうしたの? あずき……?」
おかあさんが言った。あ……、これって、グッド・タイミングかも……。
「ねぇ、おかあさん、猫又木山文化会館って、知ってる?」
「うん、知ってるわよ。たしか、団地の北側にあったはずだけど……、どうして?」
「あのね、来週の月よう日に絵本教室があるの……。」
「あら、ほんとに?」
「うん。きょうね、チラシがはいってたの。」
わたしはチラシをポケットから
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