あずきの恋人 (連載?)/たま
込み・「猫又木山文化会館」管理事務所まで……、
電話012……。
わっ、どうしよう……。
わたしはいますぐ申し込まないと間に合わないかもしれないと思った。でも、おかあさんはいないし、いつ、帰ってくるかわからないし……、もし、夜まで帰ってこなかったら、あしたになってしまうし……。そうだ……、わたしが電話すればいいんだ。
わたしはあわてて台所にもどって電話の受話器を手にとった。
アー、アー……。
イチローも小走りで追いかけてきた。
……プルプルプル……、プルプルプル……、
いやだなぁ、わたしの心臓がドキドキしてる……。
……カチャッ、
「はい。お待たせし
[次のページ]
戻る 編 削 Point(11)