メトロポリス/星☆風馬
らない光の線がわたしの線で揺らいでいる
走れ!どこまでも、ああーー
背中の巨大な羽は線でできていて
いつのまにか生えていた
わたしの生き写しのわたしがもう一人
十字架に架けられているのだろうか
光に拘束されている
苦しそうにうなだれて、あるはずもないイバラの影に巻きつけられた
私がそこにいた
殺されるのだ、わたしがそうしなければ
溶けてなくなれ、溶けてなくなれ、溶けてなくなれ
わたしをそのように動かすのは光の線
このメトロポリスがただ単なる光の回路になり
生きているように見えたのに
きれいに回っていたのにね
接続されたわたしは本体がいった
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