かたつむりのつむりくんとなめくじのなめちゃん/ドクダミ五十号
ある温暖な朝の事
一本のひかる跡がありました
ナメクジの生きるに必然の
粘液の跡です
「気持ち悪」とか言わないでね
よくみれば綺麗におひさまのくれる光を反射していますよ
おっと
失礼致しました
それは「なめちゃん」が
「つむりくん」おうちに向かうあとだったのです
薔薇の鋭利な刺を越えた先にお家があります
「こんにちはつむりさん」
「やあ!よくきてくれたねなめちゃん」
片方のおめめで迎えるのはちょっと失礼かな?とつむりくんは
伸ばせるだけおめめの支えを伸ばして言いました
「いつみてもあなたはとてもやわらかでかわいい
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