石・草・虫など、その概念と考察/山人
一、石
石には普通、感情はないと考える。しかしある。
石はほぼ性別は♂である。しかし、生殖はしない。無機質なものには♂という性別があるものだ。
石は考えることが好きである。ひたすら考える、それも延々と。むしろ考えると言うよりも瞑想である。ただ、瞑想はするが行動はしない。出来ないからである。しかし、母なる大地が活動を始めると、幾分ぼんやりと目を覚ますことがある。よって、感情はある。
二、草
草は、考えることすら出来ず、外の気配を感じるだけの皮膚を持つ。
おだやかな季節に虫をはべらせ、しなやかな体躯と、美しい花弁をもった横顔で風を感じ陽光を待ち望む。
草はとにかく良く伸びる
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