か行の習作/鈴置友也
 
けたたましく掻き鳴らされる警笛の
過去の記憶を振り切って
今日 昨日まで立ち寄らなかった
この鉄格子をくぐる

倦怠は賭けへの不安
後悔は過去への依存
今日 きみの躰から
ぼくは昨日という支柱を断つ。
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