時/ドクダミ五十号
 
河の岸辺の柔らかき

柳の枝で縛り留め

貴女と私の幸せを

永遠にしたい

ただの一時さえ

繋ぎ止められはしないと

河は歌う

早瀬の石を撫でながら

おお

この肉体も

精神も

実は水流が如くに

留まりを欲しながらも

流される

時への抗いとは無縁に

ならば

愛する人よ

時を楽しもうではないか

さあ

お手をどうぞ

踊りましょう

せせらぎが

伴奏してくれます

時は素晴らしいと
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