自殺志願の犬/
梅昆布茶
まるで鎧のように理由だけで自分を満たしてはいけないんだ
大好きなものにレッテルを貼ってはいけないんだ
そのレッテルはいずれ剥がれなくなってしまうんだもの
どうせいつかは死ぬんだから
もう少しいきてみればいいさ
なにものにもレッテルを貼らずに
いずれにしてもだめもとなんだからさ
彼がなんとこたえたかはさだかでない
あるいはその失踪は
彼がかれであるための旅というこたえであったのかもしれない
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