冬/葉leaf
愛されたかったと
声にも出さず 紙にも書かず
降りしきる錯乱に耐え
笑い立つ秩序を嘲り
愛という概念だけを知り
愛という無に向かって超越を繰り返した
生まれてからずっと孤独だったと
冷たく蝕んでくる孤独を共有し
新しい孤独を創造するために
俺のものでもお前のものでもない
所有や含有を超えた孤独を打ち立てるために
雨が降り始めるときの苦しげな大気の陰りのように
遠くの山の晴れと曇りの甘い境目のように
あるとき 愛は俺を切り裂いて俺の中に寄生した
だが俺は愛を捕まえることができなかった
飛び跳ね 隠れ 逃げ回り 背中にかぶさってくる
その愛を手なずけるための技術と地
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