ツブリ・ベブル・バルレ/ホロウ・シカエルボク
 
ドットに変換され、妙に平坦な世界の中に逃げこんでいこうとする、ツブリ・ベブル・バルレ、変更されるものはなんだい、ツブリ・ベブル・バルレ、腐食によって空いた穴はよりひろがったのか、それともさらなる腐食によってまた潰されてしまったのか?ツブリ・ベブル・バルレ、遠い昔に見た喀血して果てる夢、部屋中の壁を赤く染めた夢、ツブリ・ベブル・バルレ、二次元的に消化されようとする俺の肉体、ねえ、それはもはや肉体と呼べるようなものではないんじゃないかい、ねえ、そいつにはもはや名前を付ける価値すらないのではあるまいか、ドット化された俺の存在はそのひとつひとつが二度と這いあがれそうもない井戸のような穴の中へ落ちてゆく、そ
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