『生血』/あおい満月
 

椅子の上のわたしの唇から、
閉じている目から
ゆっくりと血が流れる
まだ目は開かない

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翌朝、
拷問のような
下腹部の痛みで目が覚めた
湿り気を感じて
トイレに駆け込むと
真っ赤な経血が
わたしを待っていた

わたしのなかのわたしは、
また目覚めた
本当の血は、
生まれるための血だ
滅し合うためではない

人はなぜ
滅し合い、
それを愛と呼ぶのか

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