twitter/葉leaf
 
シュレッダーにかけられた美しい哲学も 空港で踏みつけられた時計の神経も 郵便に紛れ込んだ一粒の生命体も 残らずお湯の湖に浸していく 足から尻、腹から肩へと 気圧と水圧の嶺の接する所へと 宴は際限なく皮膚に飲まれていき 夜は切れ切れに口から指し示され ふと、誰かが沈黙するのが聞える

曇り空の下、手袋をかけ、果樹園でリンゴの選別をしていると、一層日が重くなり、ぱらぱら小雨が降ってくる。すぐに止むだろうと作業を続けていると、少しずつ雨脚が強くなり、首筋に触れる雨滴が冷たい。空を見上げると黒っぽい雲が一面に広がり、山の向こうまで途切れそうにない。暫くして雨は止んだ

朝の闇が凍った意識のようだ 
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