吾輩はペットである/
そらの珊瑚
枕元に
吾輩は目覚まし鳥を飼っておる
朝六時
けたたましくそいつは鳴く
日に ひとたびしか鳴くことが叶わぬゆえ
遠慮などこれぽちもしない
起きなければならぬ
なんとも理不尽であるが仕方ない
飼われているのは
吾輩のほう、かもしれぬ
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