理想、現実/番田 
 
就職は決まらない
冷たい風を 冬は 頬に叩き付ける
学校に行きたい
金を 見えないものに払うのは 嫌だけど


東京駅の大通りで
バスの 田舎へ向かうその名を見た
明日は仕事をしたくない
嫌なのだ 奴隷は


吉野家で 牛丼を注文した
確か辞めた会社の同僚と
最後に食事をしたのもここだった
あの日の言葉を思い出している
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