雪の宿で/yamadahifumi
 
時の音と共に

音楽は鳴る

年の瀬が近づくと

人間共の鐘が鳴る

ガーゴイル達が乱舞する街へと

俺の魂は静かに落下していく・・・

いつか、誰かが見た死の味をこの舌に覚えつつ

俺の魂もまた乱舞する・・・

今宵のような静かな夜には

源氏物語だって驚くような言霊が

夜のネオンを切り裂く為にそこいらを走っているはずだ・・・

そして、詩人は雪の宿で

自分の宿命と静かに対話していた・・・

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